
Ubisoft RedLynx、大規模な組織再編と人員削減を発表
『トライアルズ ライジング』の開発で高い評価を得ているフィンランドのスタジオ、Ubisoft RedLynxは、大規模な人事異動の準備を進めており、ヘルシンキオフィスの開発者60名を解雇すると報じられています。この人事異動は、スタジオがモバイルデバイスやNintendo Switch 2のようなプラットフォームを含む「小型画面」向けゲームの開発に特化していく中で行われるものです。
再編に関する公式声明
スタジオはウェブサイトに掲載した声明の中で、今回の人員削減を「再編案」と呼び、そのアプローチを概説しました。声明によると、Ubisoftのグローバル開発ネットワーク全体における「業務の簡素化、コスト削減、優先順位付けと効率性の向上」に重点が置かれています。このような表現は、実施されている業務上の調整に対応しつつ、企業基準を遵守していることを示しています。
現在のプロジェクトとチームへの影響
これらのレイオフ案に関する最終決定は、変更によって直接影響を受ける制作チームおよび管理チームとの協議を経て決定されます。なお、Snowdrop Engineに携わる開発者は、この移行期間中に雇用を失うことはないと予想されます。
RedLynxの焦点を再考する
この再編は単なるコスト削減策にとどまりません。RedLynxにとって、従来のマルチプラットフォーム開発アプローチから脱却し、小型画面ゲームに特化するという戦略転換を意味します。スタジオが最近進めている『スター・ウォーズ アウトローズ』のNintendo Switch 2向け移植は、この新たな方向性の前兆と言えるでしょう。声明では、これらの改革が進めば、RedLynxは独自の才能を活かし、まずは2つの未公開モバイルプロジェクトの開発から着手し、持続的な成功に向けて前進していくと強調しています。
革新の遺産
2000年に設立されたRedLynxは、モバイルゲームとブラウザゲームに特化した独立系開発会社として頭角を現しました。同スタジオは「Trials」シリーズで最もよく知られており、その成功は最終的に2011年のUbisoftによる買収につながりました。この豊かな歴史は、新たな道を歩み始める同スタジオの適応力と将来のイノベーションへの可能性を裏付けています。
ゲーム業界の進化に伴い、モバイルプラットフォームや携帯機器への注目は業界全体のトレンドを反映しています。RedLynxの移行は、ゲームの配信と消費のダイナミクスの変化を受け入れようとする開発者にとって、明るい未来を示唆するかもしれません。
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