
マイクロソフトがCanaryチャネルでWindows 11プレビュービルド27863を発表
Microsoftは、Windows 11の新しいプレビュービルド「Build 27863」をCanaryチャネルでリリースしました。このアップデートは比較的小規模ですが、特にセキュリティ面において、耐量子暗号の導入による大幅な機能強化が図られています。この機能はMicrosoftの最近のBuildカンファレンスで紹介され、セキュリティプロトコルの進化に対する同社のコミットメントを示しました。Windows 11では、耐量子暗号アルゴリズムML-DSAが、NCryptとBCryptの暗号化APIサーフェス、そしてCrypt32証明書APIに統合されました。
ビルド27863の主な修正点
このビルドでは、いくつかの重大な問題にも対処しています。
- 以前のリリースで一部のユーザーが Windows Sandbox を起動できなかった原因となっていたエラー コード 0xc0370106 の修正。
- ファイル エクスプローラーやスタート メニューなどのコア Windows インターフェイスがセーフ モードで正しく読み込まれないバグを解決しました。
- 特定のロケール (特にヘブライ語やアラビア語) のシステムで Sticky Notes や Dxdiag などのアプリケーションがクラッシュする原因となっていた、msftedit.dll ライブラリに関連する問題の修正。
現在既知の問題
他のプレビュー ビルドと同様に、ユーザーが知っておくべき既知の問題がいくつかあります。
- Copilot+ ユーザーの皆様への重要なお知らせ:新しい Copilot+ PC で Dev チャネル、Release Preview チャネル、または製品版から Canary チャネルに移行すると、Windows Hello PIN と生体認証サインイン機能が利用できなくなる可能性があります。エラー 0xd0000225 が発生し、「問題が発生したため、PIN を利用できません」というメッセージが表示される場合があります。この問題を解決するには、「PIN を設定」を選択して PIN を再作成してください。
- グループポリシーエディターにアクセスした際に管理用テンプレートのエラーメッセージが表示された場合、「OK」をクリックすると正常に動作するはずです。この問題の原因となった問題の1つは今回のリリースで修正されており、今後のアップデートで別の修正が予定されています。
- このビルドへのアップグレード後、タスクバーにアクリル素材が期待どおりに表示されない可能性がありますが、現在調査中です。
- 最新バージョンへのアップデート後、特に高サンプリングレート(192Hzなど)およびマルチチャンネルのオーディオデバイスで発生するサウンドの問題が調査中です。貴重なフィードバックをご提供いただいたInsiderの皆様に感謝申し上げます。
- 入力の問題:
- 一部のユーザーの場合、インク機能を備えたデバイスでペン入力を使用すると、応答がなくなることがあります。
- タスク マネージャーの不具合:
- タスク マネージャー内の検索やフィルタリングなどの機能は現在故障しています。
詳細情報
このビルドとその機能の詳細に興味のある方は、ここにある公式発表記事をお読みください。
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