MSI、64GB x4 DRAM構成と最新Ryzenプロセッサー向けAMD AGESA 1.2.0.3e BIOSをリリース

MSI、64GB x4 DRAM構成と最新Ryzenプロセッサー向けAMD AGESA 1.2.0.3e BIOSをリリース

MSIは、800シリーズチップセット搭載マザーボード向けの新しいBIOSアップデートを正式にリリースしました。これにより、メモリ互換性が大幅に向上します。「AGESA Combo PI-1.2.0.3e」と呼ばれるこの最新アップデートは、パフォーマンスの向上とデバイス機能の拡張を約束します。

AGESA 1.2.0.3e によるメモリサポートの強化と新しい CPU 互換性

MSIは数日前、一部の800シリーズマザーボード向けに、メモリの互換性を全体的に向上させ、新しいAMD CPUのサポートを統合した注目すべきBIOSアップデートをひっそりとリリースしました。この改良されたBIOSバージョン、AGESA Combo PI-1.2.0.3eは、対象システム全体にわたる広範な最適化を実現します。

公式プレスリリースによると、このアップデートにより、800シリーズと600シリーズのチップセットを含むすべてのAM5マザーボードのサポートが強化され、A620のような低価格帯のオプションも含まれるとのことです。MSIはこのリリースにより、顧客にDRAM性能の向上を提供することを目指しています。

MSI AGESA 1.2.0.3e BIOS 2MSI AGESA 1.2.0.3e BIOS 1

このアップデートにより、64GBメモリモジュールを装着した4つのDIMMスロットすべてをフル活用できるようになり、システムの安定性が向上します。一部のモデルでは既に64GB x4構成での動作が実証されていますが、MSIはオーバークロックにより最大6000MT/s、さらには特定の条件下では6400MT/sの速度まで実現できることを保証しています。

MSIマザーボードは、大容量DRAMのオーバークロックに最適化されており、Micron、Hynix、SamsungのDRAMチップと互換性があります。64GB DRAMを4基フル搭載した場合でも、システムは安定した6000 MT/s、さらには最大6400 MT/sのオーバークロック速度を実現できます。

– MSI

MSI AGESA 1.2.0.3e BIOS 構成
画像クレジット: msi.com

MSIは、256GBのメモリを搭載したマザーボードでシームレスに動作する構成例も公開しています。例えば、Ryzen 7 9800X3DとMAG B850M MORTAR Wi-Fiを組み合わせた構成では、256GBのメモリを6400MT/sの速度で楽々と処理し、タイミングはCL36-44-44-96となっています。これは、上位モデルでは同様の構成でさらに高い安定性を実現できる可能性を示唆しています。

さらに、最新のBIOSアップデートでは、新しいAMD CPUとの互換性が追加されました。MSIはモデル名を明確に発表していませんが、AMD Ryzen 7 9700F(AMD初の9000Fモデルで、統合グラフィックスを搭載していない)ではないかとの憶測が広がっています。重要なのは、このBIOSバージョンが、期待されているRyzen 9000G APUの基礎も構築している点です。

出典と画像

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です