Microsoft Store がアプリの「最終更新」機能、Win32 の直接更新、その他の機能強化を導入

Microsoft Store がアプリの「最終更新」機能、Win32 の直接更新、その他の機能強化を導入

Build 2025でMicrosoft Storeの機能強化が発表

先日開催されたBuild 2025カンファレンスにおいて、MicrosoftはWindows 10および11向けの主力アプリケーションマーケットプレイスであるMicrosoft Storeの大幅なアップデートを発表しました。2012年のデビュー以来、このプラットフォームは開発者が作品を共有するプロセスを簡素化することを目指し、数々の機能強化を行ってきました。今回の変更により、ユーザーと開発者双方にとってのアクセシビリティと機能性がさらに向上します。

無料の開発者アカウントが近日公開

最もエキサイティングな発表の一つは、開発者登録の無料化です。現在、個人開発者はアカウント作成に19ドルの1回限りの料金を支払う必要があります。しかし、来月からMicrosoftはこの料金を廃止し、開発者を目指す人々がマーケットプレイスに参加しやすくなります。なお、個人アカウントは無料ですが、法人アカウントは引き続き料金が発生する点にご注意ください。

ユーザーエクスペリエンスを向上させる機能強化

登録料の廃止に加え、Microsoft Store では多くのご要望にお応えして、いくつかの機能を導入します。中でも重要な追加機能の一つが、アプリケーションの最終更新日の表示です。これは、ユーザーと開発者の皆様が長年にわたり強く求めてきた機能です。長らくお待たせしましたが、ついにこの透明性が正式に実現します。

開発者の洞察力の向上

Microsoftは、開発者が利用できるヘルスレポートの指標も刷新します。強化されたインサイトには、クラッシュ率、ハング率、アプリの問題の影響を受けたデバイスの数といった重要なデータが含まれます。これらの情報により、開発者は修正の優先順位を決定し、重大な問題をより効率的に解決できるようになります。さらに、パートナーセンターでは、予期せぬ障害の急増を開発者に通知し、アプリのさまざまなバージョンやデバイス間でのデータ比較を容易にします。

Win32 アプリの直接更新

もう一つの注目すべきアップデートは、Win32アプリケーションの管理に関するものです。これまで、開発者は. MSIまたは. EXEファイルを提出しており、ユーザーがMicrosoft Storeから直接アップデートにアクセスする効率的な方法はありませんでした。今回の変更により、ユーザーはWin32アプリの最新バージョンをストアから直接ダウンロードできるようになり、アプリを起動するたびに個別のアップデートプロセスを実行する必要がなくなります。

開発者向けの新たなプロモーション機会

Microsoftはアプリキャンペーンも導入します。これにより、開発者はMicrosoft Store内およびMicrosoft Advertising Platformを介して他のMicrosoftプラットフォームでWindowsアプリケーションを宣伝できるようになります。さらに、Microsoft Store FastTrackイニシアチブにより、条件を満たしたWin32アプリの申請プロセスが迅速化され、新規アプリケーションの認知度とリーチが向上します。

Microsoft Store の状況

月間アクティブユーザー約2億5000万人を誇るMicrosoft Storeは、アプリ配信における重要なプラットフォームであることが証明されています。利用可能なアプリの種類は拡大を続けており、ChatGPT、Day One、Docker、Fantasticalといった人気ツールも新たに加わりました。さらに、生産性向上ツールNotionも近日中にストアに登場予定です。

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