Microsoft は、著名な ID ソリューション プロバイダーである HID と提携し、企業部門の従業員向けの多要素認証 (MFA) を強化しました。このコラボレーションにより、Microsoft Entra ID との新しい統合が導入され、ユーザーは現在の HID 物理アクセス カードを多要素認証の方法として利用できるようになり、Entra ID と Microsoft 365 アプリケーションへのシームレスなアクセスが可能になります。
近年、多要素認証は、安全なアクセスのための重要な標準として登場しました。従来、多要素認証には、会社支給の電話の使用や個人用デバイスへの認証アプリケーションのインストールが必要になることが多かったのですが、HID と Entra ID の最新の統合により、ユーザーは物理的なアクセス カードを簡単に利用してアプリケーションにアクセスでき、外部の MFA アプリや SMS コードが不要になります。Microsoft と HID のこの革新的なコラボレーションにより、MFA の展開が効率化され、企業にとってフィッシング攻撃に強い、より安全でパスワード不要の認証アプローチへの移行が加速します。
Microsoft セキュリティのシニア プロダクト マネージャーである Eleanor Falla 氏は、次のように述べています。
「MFA の実装は、ユーザー ID を保護するための重要なステップです。Microsoft Entra ID 外部認証方法 (EAM) は、Entra ID の機能を強化し、組織が選択したサードパーティの MFA ソリューションを組み込んで、高速で簡単かつ安全な認証を行えるようにすることを目的としています。HID との統合により、さまざまな認証子を柔軟に利用できるようになり、既存の物理カードを使用して、多要素機能で物理的な場所とデジタル リソースの両方にアクセスできるようになります。」
HIDの戦略提携担当ディレクター、ショーン・ディオン氏はさらに次のようにコメントしています。
「マイクロソフトとの長年にわたる協力関係により、パスワードレスの未来に向けて取り組む中で、MFA テクノロジは大きく進歩しました。当社のソリューションは、フィッシングに完全に耐性のあるパスワードレス認証を実現するための「這って、歩いて、走る」方法論のあらゆる段階の組織に対応します。当社は、多様な組織の要件に対応する幅広い MFA オプションを提供することで、この過程全体を通じて効率的な変更管理とユーザー エクスペリエンスの向上が極めて重要であることを理解しています。」
組織は、 Microsoft Azure Marketplace の HID 認証プラットフォームを通じて利用できる HID Entra ID 外部認証方式 (EAM) 統合を利用できます。MFAプロセスを簡素化し、パスワードレス フレームワークを採用することで、企業は従業員の障壁を減らしながらセキュリティを強化できます。
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