
Appleは近年、iPhoneの盗難増加に対抗するため、盗難デバイス保護機能を導入しました。このセキュリティ機能は、機密設定への不正アクセスを制限することでデバイスのセキュリティを強化します。デバイスの保護には効果的ですが、特定の機能へのアクセスに遅延が生じるため、正当な所有者のユーザーエクスペリエンスを意図せず複雑にしてしまう可能性があります。この機能を無効にしたい場合は、以下の手順に従ってください。
iPhoneで盗難デバイス保護を無効にする方法
盗難デバイス保護機能は、iPhoneのいくつかの機能へのアクセスを制限する可能性があります。この機能を有効にすると、正規のユーザーが普段とは異なる場所にいる場合など、様々な操作を行う際に60分間の待機時間と生体認証(Face ID/Touch ID)が必要となるため、遅延が発生する可能性があります。
影響を受ける機能
影響を受ける可能性がある主な機能は次のとおりです。
生体認証の制限:
- コンテンツと設定を消去する
- 保存されたパスワードにアクセスする
- Safariで支払い情報を自動入力する
- Apple Cardの仮想番号の表示
- 新しいApple Cardの申請
- 新しいデバイスの設定
- 盗難デバイス保護を無効にする
関連するセキュリティ遅延:
- Appleアカウントのパスワードを変更する
- Appleアカウントからサインアウトする
- アカウント設定の変更
- Face IDまたはTouch IDの追加または削除
- すべての設定をリセットする
- モバイルデバイス管理への参加
- 盗難デバイス保護を無効にする
盗難リスクの高い地域に行く予定がない場合は、盗難デバイス保護をオフにすることを検討してください。その場合でも、パスコードやAppleアカウントの2ファクタ認証(2FA)などのセキュリティ対策は有効のままにしておいてください。これらのセキュリティプロトコルは盗難デバイス保護を有効にするために必須なので、後でこの機能を使用する場合は、設定を維持してください。
盗難デバイス保護を無効にする手順
盗難デバイス保護を無効にするには、次の手順に従ってください。
- iPhone で設定アプリを起動し、 「Face ID とパスコード」に移動します。
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- パスコードを入力してください。
- 「注意」セクションまで下にスクロールすると、 「盗難デバイス保護」オプションがあります。タップして選択します。
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- 「すべて」または「既知の場所から離れている」に設定されている場合は、オプションをオフに切り替えます。
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- 盗難デバイス保護の設定を変更するために必要な1時間のセキュリティ遅延を通知するポップアップが表示されます。この間もiPhoneは使用できますが、タイマーがリセットされるため、電源を切ったり再起動したりしないでください。「セキュリティ遅延を開始」を選択してカウントダウンを開始してください。
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- [完了]を押すと、カウントダウンが始まります。
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- カウントダウンが終了すると、iPhoneの設定を変更できる状態になったことを通知する通知が表示されます。1時間以内に再度設定を変更しようとすると、セキュリティ上の遅延が発生するため、速やかに対応してください。
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- 「Face ID とパスコード」の設定に戻り、盗難デバイス保護を無効にします。
盗難デバイス保護を有効にすることを検討するタイミング
自宅や親しい友人の家など、安全な環境で過ごすことが日常的な場合、盗難デバイス保護はそれほど重要ではないかもしれません。リスクが低い状況では、メリットよりもむしろ面倒に感じるかもしれません。

逆に、頻繁に旅行する場合は、デバイスの紛失や盗難のリスクが大幅に高まります。特に、銀行アプリ、個人の写真、ビジネス文書などの機密情報をiPhoneに保存している場合は、盗難デバイス保護を有効にすることが不可欠になります。
さらに、大勢の人が集まるイベントに参加する場合、公共交通機関を利用する場合、または共同ワークスペースを利用する場合は、この機能を再度有効にすることを検討してください。特に日常的に設定を変更することがない場合は、セキュリティ強化によって安心感が得られます。
セキュリティをさらに強化したい方にとって、eSIMへの移行は賢明な選択です。さらに、誰かがあなたのiPhoneに無断でアクセスしているかどうかを見分ける方法も覚えておきましょう。
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