
Google スプレッドシート、データセキュリティ強化のためクライアントサイド暗号化を導入
データセキュリティの大きな進歩として、GoogleはGoogleスプレッドシートのクライアントサイド暗号化(CSE)を正式にリリースしました。現在、すべてのユーザーが利用可能です。この機能強化により、Microsoft Excelとの「完全な相互運用性」が実現し、データの機密性を重視する組織にとって不可欠な機能となります。
クライアント側暗号化の利点
クライアントサイド暗号化は、Google が既に実装している既存の暗号化対策を補完する、堅牢なセキュリティレイヤーとして機能します。CSE を使用すると、組織は暗号化キーを管理できるため、データが Google のサーバーに到達する前にブラウザ内で直接保護されます。つまり、データはクラウド環境に入る前に暗号化されるということです。
この機能の意義は計り知れません。Google自身を含むいかなる組織も、お客様の機密情報にアクセスしたり、復号したりできないことを保証します。このレベルのセキュリティは、知的財産や金融口座などの機密性の高いデータを扱う組織にとって特に重要です。現在、この機能は、Frontline Plus、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plusプランを含む、一部のGoogle Workspaceサブスクリプションでご利用いただけます。
Google スプレッドシートにおける CSE 統合の主な機能
スプレッドシートのCSEが一般提供開始されたことで、データのインポートとエクスポート、復号化、さらには電子情報開示要件に対応したGoogle Vaultとの統合など、包括的なサポートをご利用いただけるようになりました。暗号化されたスプレッドシートデータをMicrosoft Officeで利用したい場合は、以下の手順が必要です。
- データ エクスポート ツールまたは Google Vault を使用して、Google Workspace から暗号化されたスプレッドシート ファイルを取得します。
- エクスポートされたファイルを復号化するには、復号化ツール (現在は Windows でのみ使用可能) を使用します。
- 専用のファイル変換ツールを開きます。
- 変換するファイルが含まれているフォルダーを選択します。このフォルダーは、変換された Excel ドキュメントの保存先としても機能します。
- 変換ボタンをクリックしてください。このツールを使用するには信頼できるブラウザが必要であり、デバイス上のファイルを変更する許可を求められる場合がありますのでご注意ください。

Workspace 管理者向けの展開タイムライン
Workspace管理者は、組織単位(OU)レベルでこの機能を有効にできます。計画的リリースドメインでは、明日9月18日より段階的に展開が開始されます。通常、新機能の提供が優先される即時リリースドメインのユーザーについては、2025年9月4日よりこの機能をご利用いただけます。
詳しい情報については、Google の公式アップデートをご覧ください。
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