
Google、動画作成ツール「Vids」へのアクセスを拡大
Googleは、昨年Google Workspaceに導入されたAI搭載動画作成ツール「Vids」の展開範囲を拡大しました。これまで一部のBusiness、Enterprise、Education、Geminiアドオンプランで限定的に提供されていましたが、今後はBusiness Starter、Enterprise Starter、Nonprofitエディションのユーザーを中心に、より幅広いユーザーにご利用いただけるようになります。展開は本日2025年4月29日より開始され、今後15日間かけて段階的に導入され、すべてのユーザーがスムーズに移行できるようになります。
AIを活用した動画作成でユーザーを支援
Vidsは動画制作プロセスを簡素化し、編集経験のほとんどない、あるいは全くないユーザーにも使いやすいツールです。Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドといった人気アプリケーションを含むGoogle Workspaceスイートの一員として、Vidsは動画中心の機能で際立っています。主にGemini AIフレームワークを通じて利用されるこのツールは、「Help me create」などの機能を提供し、ユーザーの入力やGoogleドライブ上の既存ファイルに基づいて、ストーリーボード、シーン提案、ストック映像、台本を含む動画の下書きを効率的に生成します。さらに、GeminiはAI生成のナレーションとBGMでユーザーエクスペリエンスを向上させ、初期のクリエイティブプロセスを効率化します。近い将来には、Googleの高度なVeo AIモデルを活用したカスタム動画クリップの生成も可能になる予定です。
法人および非営利団体のお客様向けのフルアクセス
この最新の拡張機能により、Business Starter、Enterprise Starter、Nonprofitエディションのお客様は、Vidsアプリケーションのコア機能に包括的にアクセスできるようになります。これには、動画の作成、編集、共同作業、共有が含まれます。特に注目すべきは、「Help me create」などのAI強化機能もご利用いただけますが、このアクセスはロールアウト後12ヶ月間のプロモーション期間に限定されます。Googleの公式発表では、以下のように強調されています。
ロールアウト後 12 か月間、Business Starter、Enterprise Starter、Nonprofit のお客様は、Google Vids で AI を使用して動画を作成(「作成を支援」機能を使用)したり、その他のAI 機能にアクセスしたりして、メッセージの拡大、つながりの促進、組織内での目立つ存在となる魅力的な動画を制作できるようになります。
職場におけるビデオ制作の変革
動画作成における従来のハードル(専門的なスキルや高価なソフトウェアの必要性など)を認識し、Google Vids は、職場における動画を通じたストーリーテリングの民主化を目指しています。この強力なツールは、社内コミュニケーションや研修資料に適しているだけでなく、レポートから得られた知見の更新や共有を迅速に行うためのソリューションも提供します。現在、ユーザーはデスクトップブラウザで動画を作成・編集でき、再生はデスクトップとモバイルデバイスの両方でサポートされています。なお、現時点では AI 機能は英語のみで提供されております。
詳細については、元のレポートをこちらで確認できます。
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