マイクロソフト、Azureの障害発生中も2026年度第1四半期決算を発表
2025年10月29日、マイクロソフトは2026年度第1四半期の決算発表のわずか数時間前、UTC時間16時頃にAzureで大規模な障害が発生しました。Xboxなどの自社サービスだけでなく、アラスカ航空などのサードパーティプロバイダーにも影響を与えたこの障害にもかかわらず、マイクロソフトは2025年9月30日を期末とする四半期の業績を発表しました。
サービス停止の原因は、Azure Front Door (AFD) サービスに関する意図しない設定変更にまで遡ります。このインシデントは、クラウド インフラストラクチャを効果的に管理することの複雑さを浮き彫りにしました。
財務実績のハイライト
マイクロソフトは、当四半期の売上高が777億ドルと好調な伸びを示し、前年同期比18%増を記録しました。この数字は、前四半期(2025年度第4四半期)の764億ドルを上回るだけでなく、同社の力強い成長軌道を浮き彫りにしています。
営業利益は380億ドルに急増し、前年同期比24%の大幅増となりました。一般に認められた会計原則(GAAP)に基づく純利益は277億ドルでした。さらに、マイクロソフトは配当と自社株買いの組み合わせを通じて、約107億ドルを株主に還元しました。
OpenAIへの投資と非GAAP調整
マイクロソフトは提出書類の中で、OpenAIへの投資に関連する非GAAP調整を開示し、純利益が31億ドル減少しました。注目すべきは、マイクロソフトが最近OpenAIとの提携条件を改訂し、営利部門における同社の出資比率を32.5%から27%に引き下げ、知的財産権を2032年まで延長したことです。
セグメント別業績
マイクロソフトのクラウドサービスは特に好調で、Azureおよび関連サービスの売上高は40%増と大幅に伸びました。Officeスイートを含む生産性・ビジネスプロセス部門は、売上高が17%増加しました。この成長は、Microsoft 365 Commercial Cloudの売上高が17%増加し、Dynamics 365の売上高が18%増加したことに支えられています。さらに、LinkedInの売上高は10%増加し、検索・ニュース広告の売上高も16%増加しました。
リーダーシップの洞察
エグゼクティブバイスプレジデント兼CFOのエイミー・フッド氏は、マイクロソフトが「会計年度の好調なスタート」を切ったことを強調した。一方、CEO兼会長のサティア・ナデラ氏は、同社は人工知能への資本と人材への投資を増やすことに引き続き注力しており、「今後の大きなチャンス」を活かす態勢を整えていると述べた。
さらに詳しい情報については、公式の収益報告レポートをご覧ください。
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