マイクロソフト、ユーザーの反発を受けWindows 11の更新日を復活

マイクロソフト、ユーザーの反発を受けWindows 11の更新日を復活

意外かもしれませんが、MicrosoftはWindows Updateのタイトルに関する最近の変更に関するユーザーからのフィードバックに応えました。11月1日、Windows Latestは、これらのタイトルから月と年(YYYY-MM)、「累積」という用語、OSバージョンといった重要な要素を削除するという同社の決定を報じました。これはIT管理者から大きな反発を招き、Microsoftは日付情報を復活させると発表しました。

マイクロソフトは公式声明で、「更新プログラムのタイトルに日付(月と年)が残るようにしていきます」と明言しました。しかし、IT管理者からの十分な要望がない限り、「累積更新プログラム」や「累積プレビュー更新プログラム」といったラベルを復活させる予定はないようです。

Windows Update における情報の重要性

これまで、Windows Update のタイトルは豊富な情報を提供してきました。例えば、2025年9月の更新プログラムには、「2025-09 x64 ベースシステム向け Windows 11 バージョン 24H2 の累積更新プログラム (KB5065426)」という明確なラベルが付けられていました。

2025-09 累積アップデートプレビュー
Windows アップデートの以前のラベル付けシステム

オプションの月次アップデートも同様の形式を採用しており、「2025-09 x64ベースシステム向けWindows 11バージョン24H2の累積アップデートプレビュー(KB5065789)(26100.6725)」というリリースもその一つです。この明確さはアップデート戦略の一部となっています。

タイトルの簡素化に関する懸念

最近まで、これらのアップデートのタイトルは簡潔で分かりやすいものでした。しかし、10月28日、KB5067036というオプションのアップデートが、異なる形式で登場し、人々の目を引いてしまいました。

新しい Windows Update タイトル形式
重要な詳細が欠けている新しいタイトル形式

この更新プログラムは、「プレビュー更新プログラム (KB5062660) (26100.4770)」というシンプルなラベルが付けられていました。「累積更新プログラム」といった用語や日付さえも記載されていなかったため、ユーザーとITプロフェッショナルの間で混乱が生じました。

10月30日、マイクロソフトはこれらの変更を認め、Windowsアップデートの外観を「簡素化」することを目指していると説明しました。同社は、以下の表に例示するように、アップデートタイトルの新しい標準を発表しました。

更新タイプ 新しいアップデートタイトル(KB/ビルド番号の例)
セキュリティ(月額 / アウトオブバンド) セキュリティ更新プログラム (KB5039000) (26100.4800)
プレビュー(セキュリティ以外) プレビュー更新プログラム (KB5063000) (26100.4825)
.NET Framework — セキ​​ュリティ .NET Framework セキュリティ更新プログラム (KB5056500)
.NET Framework — プレビュー .NET Framework プレビュー更新プログラム (KB5056505)
ドライバ ロジクール ドライバー アップデート (123.500.2.0)
AIコンポーネント Phi Silica AI コンポーネント アップデート (KB5064700) (1.2600.100.0)

マイクロソフトは、この新しいアプローチにより、日付のプレフィックスやプラットフォームアーキテクチャといった「不要な技術的詳細」を省略することで、アップデートタイトルのユーザーフレンドリー性が向上すると主張しています。しかし、多くのIT専門家は、重要な情報を省略することでユーザビリティが低下する可能性があると指摘しています。

ITコミュニティからのフィードバックは強く、多くの人がこれらの変更の根拠に疑問を抱いています。「この変更はどうやってテストを通過できたのか?」といったコメントは、ユーザーにとって日付が最も分かりやすい要素であり、KBやビルド番号といった技術的な識別子よりも目立たないことが多いという、広範な不満を反映しています。

Windows Update タイトルの YYYY-MM 形式の復元

こうした反発を受け、マイクロソフトは今後のWindows Updateのタイトルに、以前の形式である年月表記を戻すと発表しました。しかしながら、「累積的な更新プログラム」というラベルやOSのバージョン情報を再導入する可能性は低いようです。

出典と画像

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